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有限会社 ハウスガーデン
ハウスガーデントップ>その他>世界の壁を求めて>アイスホテル
A スウェーデン ユッカスヤルビのアイスホテル

近年、テレビなどでよく取り上げられている、アイスホテル。皆さんは聞かれたこと、行かれたことはありますか?
私は、別の目的でスウェーデンのラップランド地方に行ったのですが、滞在中にお会いする皆さんが、口をそろえて「アイスホテルに行ったかい?あそこは行くべきだよ。芸術だよ。」と勧めてくださるので、見学に行って来ました。泊まらなくても中を見ることが出来るんです。
そして行ってきました。滞在地からタクシーで10分くらいのユッカスヤルビという地域に、ありましたよ、アイスホテルが。
滞在地も当然寒いんですが、タクシーの外気温計を見ていたら、アイスホテルに近づくごとに1℃また1℃と温度が下がり、アイスホテルに着いた時には、-30℃になっていました。車で10分移動しただけで-10℃の温度差ですよ。どうなっているんだ?タクシーの運転手さん曰く、どうやらアイスホテルは、湖の畔に建設されているため、アイスホテル周辺だけが極めて気温が下がるらしいのです。
敷地内でタクシーをおりると、生肌露出部分にしんしんと寒さが突き刺さり、「冷凍庫の中にいるような」というのはこういうことなのか・・・と冷凍庫未体験の私に「極寒とは痛いということ」を体験させてくれました。敷地内には、アイスホテルを囲う氷の壁(皆さんのお宅のブロック塀の役割)があり、壁の内側に入ると不思議なことに少しだけ温かいんです。
見学料を支払い、いざアイスホテルの中へ。すると、何とも幻想的。そこには何もかもが氷で作られている青白い世界が広がっていました。アイスホテルは、エントランス・教会・バー・客室から成り、すべて氷製。なのに温かい(いや、思ったよりは寒くない)。ただ、視覚的には寒いんですが。また、教会の椅子や、客室のベッドの上にはトナカイの毛皮が敷いてあり、これが嗅覚的にわりときついんですよ(関係者の方すみません、またこれから行かれる方、感覚の問題ですのでお気になさらずに?)。
エントランス・教会・バーは美しい設計で、氷の神秘性をアピールしているのですが、おもしろいのが客室です。この客室の設計は、公募なのか?世界各国の様々な人々の考えたユニークな部屋が現実の氷の部屋になっているのです。そして部屋の入り口には、設計者の名前が記載されたプレートが掲げてあります。そこには、日本人の名前もありました。この客室1部屋1部屋を見学するだけでも十分見応えがあり、普段部屋を作る部材では表現出来ない事が氷では出来る場合の成功例を見ることができました。
長い冬・厳しい気候の恩恵を受けながら、そこでしか出来ないものを作り出しているアイスホテル。そして、スウェーデンの人々はこの気候とは裏腹に、皆さん優しくて穏やかで親切なんです。きっと、何とでもうまく付き合っていくのがhappyな事をご存じなんでしょうね。

氷製の壁。おしゃれに装飾が施されています。 ここが、アイスホテルの材料となる氷を取る場所です。
隣接している湖。
ご安心を。
アイスホテルには、木製のバンガローもあります。
どちらに泊まるかは、自分の正直な気持ち次第。

これは客室内。氷の壁の装飾は、裏から雪を詰め込んだ所は光を通さず、氷のままの所は光を通す仕組みです。アートですぅ・・・ ベットの上にはお約束のトナカイの毛皮・・・
この臭いにはギブアップ気味でした。
でも、これがないと、たぶん・・・
アイスバーの中。花瓶もグラスもとにかく何もかもが氷製。
メニューはウォッカのみ。ウォッカは氷らないのでしょうか?
氷製のグラス 氷製の花瓶 氷製のボール


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